Area03: tsuruoka
新潟~会津~鶴岡ツーリズム ユネスコ食文化創造都市<鶴岡>
Concept
山岳信仰と伝統文化~鶴岡~
<鶴岡市~食文化の特徴>
鶴岡市は、2014年「ユネスコ食文化創造都市」に日本で初めて認定された都市です。
また、全国最多となる3件の日本遺産と4つの国民保養施設が有ります。
山形県庄内地方にある鶴岡は、山から海までの地形を有し、古くから農林水産業が生活の基盤でした。農家、林家、漁師は、自然の恵みで生計を立て、凶作や不漁は死活問題に、海や山での仕事は死と背中合わせだったため、山や海に対する畏敬の念、あるいは畏怖の念を強く持っていました。それは今日までの信仰や、「行事食・伝統食」からも見受けられ鶴岡の風土に息づいた精神文化と結びついた独自の食文化が色濃く残っています。
鶴岡の食文化には在来作物が60種確認されており、その栽培方法とともに継承された作物は「生きた文化財」として、訪れる人々を魅了しています。鶴岡は日本の原風景そのものを感じる素敵な場所です。
sightseeing 01
出羽三山は、1,400年前に開山され、現在も山伏の修行の地として信仰されています。
出羽三山とは、羽黒山、月山、湯殿山の総称で、3つの山をまわると「生まれ変わる事ができる」と信じられています。
かつての出羽国、現在の山形県のちょうど真ん中に位置する3つの山は、1400年以上も前から信仰の対象として、修験の山として庄内地方だけでなく、全国から崇敬を集めていました。羽黒山(414m)は現在、現世の幸せを祈る山として、月山(1984m)は過去、死後の安楽と往生を祈る山として、そして湯殿山(1500m)は未来、生まれかわりを祈る山とされ、出羽三山を詣でることは「生まれ変わる」こととされました。
修験道の修行者のことを山伏(修験者)といいますが、読んで字のごとく、山に伏す者です。なぜ、山かといえば、山を神様や仏様に見立てているからで、修験道も日本古来の山岳信仰に神道や仏教、道教、陰陽道などが混じりあって確立された信仰の形態です。
山伏は、山にある神が宿るとする木や岩などの自然物を拝みながら山中をかけめぐり、厳しい修行に挑むことで自らの力を高め、人間の潜在的な能力を引き出す存在です。
宿坊は、お寺や神社の参拝者のための宿泊施設で、江戸時代に「西野伊勢参り、東の億参り」が流行したころは、出羽三山には宿坊が330坊あったと言われています。現在、羽黒地区には27の宿坊と旅館が有り、一般の宿泊客を受け入れている宿坊も有ります。
sightseeing 02
出羽三山の精進料理は、羽黒の山伏の食文化と京都などの寺院の精進料理の技法が融合してできた出羽三山独自の料理です。
京都などの精進料理では、野菜を肉や魚に見せかける「もどき」料理が多く見られますが、出羽三山の精進料理は山菜や茸など、この山で採れた自然の素材を40~50種類もの季節の食材をたっぷりと使った料理で、まさにここだけでしか食べられない食材でできている精進料理なのです!
修験道では、生命の源そのものである山で採れた食材を食することも修行の一つと考えられていました。
江戸時代の俳諧を代表する松尾芭蕉もこの地を訪れたときには、精進料理を食べたと言われています。~涼しさやほの三日月の羽黒山~(松尾 芭蕉:詠み)
sightseeing 03
鶴岡市(旧 温海町)で、昔ながらの焼畑農法で作られている温海かぶは、中央アジア伝来と言われ、1785年に徳川幕府に献上との記録も残ります。
焼畑は山林伐採あとの斜面の下草を7月に刈り取り、8月の旧盆あたりに斜面全体に火を入れます。まだ熱が残るうちに種をまき、収穫期は10月下旬から12月にかけてというのが一連の作業。なお、収穫後には、木の植栽が行われ、資源の循環が図られます。この栽培法は、鶴岡市を含め全国でわずかに続けられる無肥料・無農薬の農法です。
温海かぶは、皮が薄く、キメが細かくパリッ!とした歯ざわりで、甘みがあります。外皮は暗紫色、果肉は純白。主に漬物に加工され、漬け込むと全体がピンク色になります。
sightseeing 04
3月3日はひな祭り。子どもの健やかな成長を祈る行事のひとつです。
城下町鶴岡のひな祭りで、おひな様と共に欠かせないものが、伝統の和菓子「雛菓子」です。練り切りで果物、野菜、鯛などをかたどられた雛菓子には、無病息災、子孫繁栄、子供たちの健やかな成長を願う意味が込められています。
sightseeing 05
山形県内唯一の水族館。クラゲの展示種類(80種類以上)は世界最大級、色とりどりの様々なクラゲが漂う様子はとても魅惑的です。この他にも子供に人気のアシカやアザラシの解説プログラムなど楽しさや体験コンテンツも満載!
世界でも珍しいクラゲを素材にした料理とデザート・アイスや、庄内浜で獲れた地物鮮魚を使った旬のメニューをご用意しております。体験コンテンツとして、庄内浜で獲れるフグ・ブリ等の魚のさばき方やお寿司の握り方を通して、庄内浜の幸をお楽しみ下さい。(写真 料理長:須田剛史氏)
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